「ゆなすみ」とは、フィギュアスケートのペアで活躍する長岡柚奈/森口澄士組の愛称です。2026年のISU世界フィギュアスケート選手権大会で総合4位に入り、日本ペアの今後を担う存在として関心を集めています。
三浦璃来/木原龍一組(りくりゅう)の引退を受け、2人の経歴や演技を知りたい人もいるでしょう。この記事では、結成のきっかけ、ISU四大陸フィギュアスケート選手権大会と世界選手権の成績、得点につながる技術を整理します。2026-27シーズンの予定も、2026年10月25日時点の情報で紹介します。
ゆなすみは2023年結成の長岡柚奈/森口澄士組
ゆなすみを知るには、2人のプロフィールと、ペアを組むまでの歩みを押さえると分かりやすくなります。
ゆなすみは2人の名前を合わせた愛称
2人はともに木下アカデミーに所属しています。日本スケート連盟のプロフィールに基づく基本情報は、次のとおりです。
| 項目 | 長岡柚奈 | 森口澄士 |
|---|---|---|
| 読み方 | ながおか・ゆな | もりぐち・すみただ |
| 生年月日 | 2005年7月13日 | 2001年12月29日 |
| 年齢 | 21歳 | 24歳 |
| 出身地 | 北海道 | 京都府 |
年齢は2026年10月25日時点です。「ゆなすみ」は、長岡の「ゆな」と森口の「すみ」を合わせた呼び名です。J SPORTSの本人インタビューでも、2人がこの愛称に親しみを感じていることが伝わります。
連盟のトライアルをきっかけに2023年5月結成
結成は、ペアに挑戦したかった長岡と、すでにペアの経験があった森口との出会いから始まりました。J SPORTSの結成経緯インタビューでは、次の流れが語られています。
- 1
女子シングルで競技を続けていた長岡は、中学生の頃に連盟から声をかけられ、ペアに関心を持つようになりました。 - 2
2023年4月、日本スケート連盟のトライアルに長岡が参加。森口は練習を手伝う立場で参加していました。 - 3
コーチのブルーノ・マルコットが長岡の可能性に注目し、森口にペアを組むことを提案しました。 - 4
長岡が京都へ移り、2023年5月にペアを結成。新しい環境で2人の練習が始まりました。
長岡にとってはシングルからの転向であり、森口にとっては新しいパートナーとの出発でした。2026-27シーズンは、結成から4シーズン目に当たります。
四大陸3位と世界4位で国際舞台の実績を重ねた
2025-26シーズンは、大きな成果と悔しい経験の両方があったシーズンです。ショートプログラム(SP)とフリースケーティング(フリー)を分けると、結果の内容が見えてきます。
四大陸では初めてISU選手権の表彰台へ
北京で行われた2026年のISU四大陸フィギュアスケート選手権大会では、総合3位に入りました。四大陸選手権の公式結果など、ISUの記録に基づく成績は次のとおりです。
| 区分 | 得点 | 順位 |
|---|---|---|
| SP | 71.95点 | 2位 |
| フリー | 125.51点 | 3位 |
| 総合 | 197.46点 | 3位 |
これは、2人にとって初めての国際スケート連盟(ISU)選手権でのメダルでした。ISUの四大陸選手権レポートからは、表彰台に届いた理由と課題を読み取れます。
フリーでは、3回転ループから2本のダブルアクセルへつなぐジャンプとリフトが評価されました。ミスのある演技でも得点を積み重ね、メダルに届いた点が大きな成果です。
男性の補助で女性が跳ぶスロージャンプではミスがありました。長岡は演技への悔しさも示しており、メダルを喜びながらも、演技には改善の余地を感じていたことが分かります。
世界選手権は総合4位、フリーだけなら3位
四大陸のメダル後、2人は次の大舞台で悔しい経験をしました。ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックでは個人戦19位となり、フリーへ進めませんでした。その後、プラハの世界選手権で立て直しました。
| 区分 | 得点 | 順位 |
|---|---|---|
| SP | 69.55点 | 5位 |
| フリー | 139.58点 | 3位 |
| 総合 | 209.13点 | 4位 |
世界選手権の公式結果が示すとおり、総合4位とフリー3位は別の成績です。フリーと合計では自己ベストを更新しましたが、総合の表彰台には届いていません。
2025年の世界選手権は22位でした。翌年はフリーで上位に入り、総合4位まで順位を上げています。世界上位を争う演技を実際の大会で示したことに、今回の結果の価値があります。
WFSの世界選手権取材記事で、森口は2人の話し合いやコーチへの信頼を成長の理由に挙げています。技術の向上に加え、問題を一緒に乗り越える関係も成長を支えていたことがうかがえます。
この結果により、日本は2027年の世界選手権でペアの出場枠を2つ確保しました。これは国に与えられる枠であり、長岡/森口組の次回代表がこの時点で決まったという意味ではありません。
ゆなすみの得点源はリフトと並んで跳ぶジャンプ
世界4位という順位だけでなく、どの技で得点を積み上げたかを見ると、2人の強みが具体的に分かります。
世界選手権では3つのリフトがすべてレベル4
世界選手権フリーの公式採点表(2ページ目)では、実施した3つのリフトがすべてレベル4と認定されています。さらに、出来栄え点(GOE)もすべてプラスでした。
| 演技内の順番 | リフトのレベル | GOE |
|---|---|---|
| 1つ目 | レベル4 | +2.60点 |
| 2つ目 | レベル4 | +1.90点 |
| 3つ目 | レベル4 | +1.46点 |
レベルと出来栄えは別の評価です。レベル4という認定に加え、実施の質でも点を上乗せできたことが、この大会の得点を支えました。
リフトに含まれる難しさの条件を満たせたかを見る手掛かりです。高さや迫力だけで評価が決まるわけではなく、採点表では技術上の認定を確かめられます。
同じレベルでも、実施の質によって最終的な得点は変わります。観戦では持ち上げる瞬間だけでなく、回転中から降ろした後までの流れを見ると、リフトの魅力を楽しみやすくなります。
3連続ジャンプを武器に技術点でも上位へ
リフトに加え、2人が並んで跳ぶジャンプも得点源です。世界選手権フリーの公式結果では、技術点73.42点は出場組の中で2番目の高さでした。技術点は各要素の得点を合計したもので、演技全体を評価する演技構成点とは別です。
この大会では、3回転ループからダブルアクセル、ダブルアクセルへつなぐ構成で12.69点を得ました。男性が女性を投げる技とは異なり、2人がそれぞれ跳ぶ技です。続く単独の3回転トウループでも5.22点を加えました。
スローは、男性の補助を受けた女性が空中で回転して着氷します。世界選手権フリーのスロー3回転サルコーはGOEがマイナスで、ジャンプの種類によって出来栄えには差がありました。
世界選手権では、女性を空中へ放って回転後に受け止めるツイストと、男性が女性を支えて氷上で回るデススパイラルはレベル2でした。リフトの強みを保ちつつ、こうした要素の認定や出来栄えがどう変わるかも注目点です。
2026-27シーズンは体調と演技の積み重ねに注目
今後を考える際は、世界4位の実績への期待と、今季の体調や出場状況を合わせて見ていきたいところです。
りくりゅう後継への期待は世界上位の実績から
りくりゅうの引退は、ISUによる引退の発表記事でも伝えられました。その後の日本ペアを考えるとき、ゆなすみの世界上位での実績は期待につながります。
四大陸の銅メダルに続き、世界選手権では総合4位、フリー3位という成績を残しました。得意なリフトとジャンプが国際大会の得点に結び付いていることは、今後を楽しみにできる材料です。りくりゅうが築いた実績との比較に加え、ゆなすみ自身が前年からどこを伸ばしたかを見ると、2人の成長も捉えやすくなります。
世界上位に入る演技を、次の大会でも重ねられるかが注目されます。この記事でいう「後継候補」は実績から見た期待を表す言葉であり、公式な称号や将来のメダル獲得を示すものではありません。
負傷による欠場を経て中国大会とNHK杯に出場予定
長岡は2026年夏、競技外の事故で脚を骨折したとISUの選手バイオグラフィーに記されています。
日本スケート連盟の出場辞退発表は2026年8月10日付です。長岡のけがにより、ISUチャレンジャーシリーズ(CS)の大会であるISU CSフィギュアスケート木下グループ杯2026への出場を辞退すると発表されました。
| 出場予定大会 | 大会期間 | 開催地 |
|---|---|---|
| ISUグランプリ中国大会(カップオブチャイナ) | 2026年11月6日〜8日 | 中国・深圳 |
| ISUグランプリNHK杯国際フィギュアスケート競技大会 | 2026年11月27日〜29日 | 日本・東京 |
両大会はISUグランプリ(GP)シリーズに含まれます。ISUの2026-27シーズン出場予定表にも2人の名前があります。ただし、出場予定と実際の出場は別です。大会前には主催者や連盟の最新発表を確認したいですね。
新プログラムでは技と音楽のつながりも楽しみたい
テレビ朝日の今季プログラム紹介には、次の曲と振付師が掲載されています。
| 区分 | 使用曲 | 振付師 |
|---|---|---|
| SP | ピアノ協奏曲第2番 | キャシー・リード |
| フリー | Luxほか | ブノワ・リショー |
曲が変わると、同じ種類の技でも演技の中での見え方が変わります。初めて観る人は、次の順で目を向けると、得意技と作品全体の両方を楽しめそうです。
- 1
並んで跳ぶジャンプで、2人のタイミングや着氷後の滑りを見ます。 - 2
リフトでは、上げ下ろしも含めて演技の流れがどうつながるかを追います。 - 3
SPとフリーを通して、技をこなす場面と音楽を表す動きがどう結び付いているかを楽しみます。
まとめ|ゆなすみの強みを知って次の演技を楽しもう
ゆなすみは、2023年に結成した長岡柚奈/森口澄士組です。世界選手権総合4位を支えたリフトと並んで跳ぶジャンプを知ると、次の演技で見たい場面も具体的になります。
2026-27シーズンは、体調と正式な出場情報を確かめながら、その強みが新しいプログラムでどう生かされるかを楽しみにしたいですね。


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