島田麻央選手が、シニアのグランプリ(GP)シリーズ初出場で優勝しました。
2026年11月1日(日本時間2日)、カナダ・ケロウナで行われたスケートカナダの女子フリーで153.33点を記録。ショートプログラム(SP)の82.11点と合わせ、合計235.44点で初優勝を飾りました。
SP、フリーともに1位。大会終了時点で今季世界最高と報じられた合計得点は、2位に14.37点差をつけるものでした。
ただ、今回の演技を「大技を全部決めたから高得点だった」とまとめてしまうと、採点表から見えてくる特徴を取りこぼしてしまいます。4回転には回転不足の判定があり、その一方でトリプルアクセルやスピンには高い加点がついていました。
235.44点をどう積み上げたのか。公式結果と採点表をもとに、得点の内訳と演技の見どころを整理します。
島田麻央がスケートカナダ2026で初優勝!結果を確認
島田選手は、SPで首位に立ち、翌日のフリーでもトップを守りました。逆転優勝ではなく、2つのプログラムを通して首位を譲らない優勝です。
| 種目 | 得点 | 順位 |
|---|---|---|
| ショートプログラム | 82.11点 | 1位 |
| フリー | 153.33点 | 1位 |
| 合計 | 235.44点 | 優勝 |
2位はエストニアのニーナ・ペトロキナ選手で221.07点、3位はアメリカのイザボー・レビト選手で212.22点。日本の三宅咲綺選手は210.09点で4位に入りました。
235.44点の内訳は?技術点と演技構成点を整理
フィギュアスケートの得点は、技術点(TES)と演技構成点(PCS)を足し、減点があれば差し引いて計算されます。
島田選手の得点を、この2つに分けてみましょう。
| 項目 | SP | フリー | 合計 |
|---|---|---|---|
| 技術点(TES) | 49.23 | 85.65 | 134.88 |
| 演技構成点(PCS) | 32.88 | 67.68 | 100.56 |
| 減点 | 0.00 | 0.00 | 0.00 |
| 得点 | 82.11 | 153.33 | 235.44 |
※単位は点。合計欄はISU公式結果の数値を足して算出しています。
特徴的なのは、SPとフリーの両方で、技術点が出場選手中トップだったことです。
一方、演技構成点はどちらも1位ではありませんでした。すべての採点項目で他の選手を上回ったのではなく、技術点で作った差が総合優勝につながっています。
SP82.11点の見どころ|トリプルアクセルに2.51点の加点
SPで大きな得点源となったのが、冒頭のトリプルアクセルです。
公式採点表では、基礎点8.00点に出来栄え点(GOE)2.51点が加わり、このジャンプだけで10.51点を獲得しています。
さらに、後半の3回転ルッツ-3回転トーループは12.88点。難しいジャンプを組み込むだけでなく、出来栄えによる加点も得ていました。
3つのスピンとステップシークエンスはいずれもレベル4。最後の足換えコンビネーションスピンには2.10点の加点がつきました。
ただし、3回転フリップには「q」の判定があり、GOEはマイナス0.38点です。細部の判定も含めて見ると、課題のない演技だったというより、ほかの要素でしっかり得点を積み上げたSPだったとわかります。
フリー153.33点の見どころ|4回転の評価と最後のスピン
トリプルアクセルは10.63点、4回転は回転不足判定
フリーでも、冒頭のトリプルアクセルが得点源になりました。基礎点8.00点にGOE2.63点が加わり、10.63点を獲得しています。
続く4回転トーループは、公式採点表では「4T<」と記載され、回転不足の判定がついています。評価された基礎点は7.60点、GOEはマイナス0.65点で、得点は6.95点でした。
4回転に挑んだことと、回転が十分だったと評価されたことは別です。今回の4回転を振り返る際は、この判定も押さえておきたいところです。
最後のコンビネーションスピンにも高評価
演技を締めくくった足換えコンビネーションスピンは、レベル4で6.30点。9人のジャッジのうち8人が、GOEの評価で最高の「+5」をつけています。
ジャンプに目が向きやすい演技ですが、最後のスピンも見逃せない要素です。
2位と14.37点差!差がついたのはどこ?
総合2位のペトロキナ選手と比較すると、今回の優勝の特徴がさらにわかります。
| 項目 | 島田麻央 | ニーナ・ペトロキナ | 島田選手から見た差 |
|---|---|---|---|
| SP得点 | 82.11 | 77.24 | +4.87 |
| フリー得点 | 153.33 | 143.83 | +9.50 |
| 合計 | 235.44 | 221.07 | +14.37 |
※単位は点。差は公式得点をもとに算出。
フリーの内訳を見ると、島田選手の技術点はペトロキナ選手より11.72点高く、演技構成点は2.22点低いという結果でした。差し引きで、フリー全体では9.50点上回っています。
この比較からは、演技構成点ではペトロキナ選手が上回る中、島田選手が技術点の差でリードを広げたことが読み取れます。
「高得点だった」という結果だけでなく、どの得点で差がついたかを見ると、今回の勝ち方が具体的に見えてきます。
235.44点は自己ベスト?「今季世界最高」との違い
ISUの選手紹介では、今回の合計235.44点とSP82.11点が、島田選手の自己ベストとして掲載されています。
一方、フリーの自己ベストは、2025年世界ジュニア選手権で記録した156.16点。今回の153.33点は、フリーの自己ベスト更新ではありません。
| 項目 | 今回の記録 | 自己ベストとの関係 |
|---|---|---|
| SP | 82.11点 | 自己ベスト更新 |
| フリー | 153.33点 | 自己ベスト156.16点は更新せず |
| 合計 | 235.44点 | 自己ベスト更新 |
出典:ISU・島田麻央選手紹介
また、合計235.44点は大会終了時点の今季世界最高得点と報じられています。フリー153.33点も、ISUの2026/27シーズンベスト一覧で、11月1日更新時点の1位です。
「自己ベスト」は選手本人の過去の記録との比較、「今季世界最高」はそのシーズンの他選手を含む記録との比較です。今季世界最高を出していても、自分自身の過去最高には届いていない、ということはあります。
※今季世界最高という位置づけは、大会終了時点のものです。シーズンが進むと更新される可能性があります。
出典:日刊スポーツ・スケートカナダ女子結果、ISU・2026/27シーズン女子フリー得点一覧
三宅咲綺は4位|スケートカナダ2026女子の最終結果
女子シングルの上位6選手の結果は、以下のとおりです。
| 順位 | 選手 | 国 | 合計得点 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 島田麻央 | 日本 | 235.44 |
| 2位 | ニーナ・ペトロキナ | エストニア | 221.07 |
| 3位 | イザボー・レビト | アメリカ | 212.22 |
| 4位 | 三宅咲綺 | 日本 | 210.09 |
| 5位 | ソフィア・サモデルキナ | カザフスタン | 206.89 |
| 6位 | シン・ジア | 韓国 | 204.52 |
三宅選手はSP、フリーともに4位。SP71.95点、フリー138.14点を合わせ、合計210.09点でした。
出典:ISU公式・女子総合結果
まとめ|大技に加え、スピンの評価も光ったGP初優勝
島田麻央選手は、スケートカナダ2026でSP82.11点、フリー153.33点、合計235.44点を記録し、シニアGPシリーズ初出場で優勝しました。
公式記録から確認できるポイントは、次の3つです。
- SPとフリーの両方で1位となり、合計とSPの自己ベストを更新した。
- トリプルアクセルは高い加点を得た一方、フリーの4回転トーループには回転不足判定があった。
- ジャンプだけでなく、最後のコンビネーションスピンにも高い評価がついた。
演技を振り返るときは、冒頭の大技に加えて、最後のスピンにも注目してみてください。得点表と合わせて見ることで、235.44点がどのように積み上がったのかを、より具体的に楽しめます。


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