三浦佳生の2026年|四大陸優勝から五輪13位・世界選手権SP敗退、新季へ

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2026年1月の四大陸選手権で優勝した三浦佳生選手。ところが、2月のミラノ・コルティナ五輪は13位、3月の世界選手権ではショートプログラム(SP)25位でフリーに進めませんでした。「優勝したのに、その後は何があったの?」と気になる方も多いでしょう。

結果を読み解く鍵は、総合順位だけでなくSPとフリーを分けて見ることです。 大会ごとの演技と本人の言葉を追い、9月までの新シーズンの動きと、今後の注目点を整理します。

四大陸優勝から世界選手権SP敗退までの結果

まずは五輪シーズン後半の流れを見てみましょう。2025年12月の全日本選手権で3位となり、五輪代表に入った三浦選手は、翌年1月の四大陸選手権で優勝しました。その後は五輪と世界選手権でSPに苦戦しています。

大会 SP フリー 最終結果
四大陸 98.59点・1位 175.14点・4位 273.73点・優勝
五輪 76.77点・22位 170.11点・10位 246.88点・13位
世界選手権 71.05点・25位 進出なし SP25位

出典:日本スケート連盟・三浦佳生の公式プロフィールと競技成績

※得点・順位は各大会の公式記録に基づいています。

五輪はフリーで巻き返し、世界選手権はフリー進出を逃しました。 同じSPでの出遅れでも、結末は異なります。四大陸の優勝もフリー単独では4位。SPの出来とフリーでの修正力を、大会ごとに分けて見ていきます。

四大陸での優勝はSPのリードが支えた

1月の四大陸選手権は、五輪前に手にした大きな結果でした。ただ、両方の演技で1位だったわけではありません。優勝までの内訳を見ると、その後の試合を考える手掛かりも見えてきます。

SPでは2種類の4回転ジャンプを決めて首位に立ちました。フリー単独では4位でしたが、SPのリードを守り、2023年以来となる2度目の優勝。2位との差は0.11点でした。

優勝を支えたのはSPの好演です。後の五輪と比べると、SPで予定した高難度ジャンプを決められたかが大きな違いとして見えてきます。

フリーについて本人は、前半のミスを後半で立て直したと振り返りました。五輪へ向けて大きなミスを修正したいとも話しており、優勝の時点で次の課題を意識していました。したがって、この優勝を「すべての演技が好調だった証拠」と受け取るより、SPのリードとフリーでの踏みとどまりを合わせた結果と見る方が実態に近いでしょう。

五輪はSP22位からフリーで総合13位へ

四大陸の約2週間後、初出場の五輪は違うスタートになりました。SPのジャンプにミスが出たものの、フリーでは冒頭の大技を決めて順位を上げています。

SPで予定した4回転が決まらず22位

冒頭の4回転サルコウは2回転になり、4回転トウループでも転倒。SPは22位でした。四大陸で決めた4回転を、この日は予定どおり跳べませんでした。四大陸の98.59点に対し、五輪は76.77点。得点差のすべてをジャンプだけで説明することはできませんが、予定した4回転の成否は確認できる演技上の違いです。

公式練習では右足のスケート靴が壊れるトラブルもありました。しかし本人はSP後、練習ではジャンプを跳べていたとして、靴を失敗の理由にはしていません。用具の破損とミスの因果関係は断定できません。

SP後は気持ちを切り替えてフリーに臨む考えを示しました。22位でもフリーへ進めたため、次の演技で順位を挽回する機会は残っていました。この点が、SPで終わることになる世界選手権との分かれ目です。

フリーで4回転ループを決め総合13位

フリーでは冒頭の4回転ループに成功し、単独10位の演技で総合13位まで上がりました。SPの得点も合算されるため、フリーで10位でも最終順位は13位です。SPでの出遅れをフリーで縮めたことが、表の順位から分かります。

演技後、本人はフリーを「非常に良く滑れた」と振り返り、五輪をよい経験として終えられたとも話しています。総合順位にはSPの出遅れが残りましたが、五輪は次の演技で立て直した大会でもありました。

世界選手権はSP25位でフリーへ進めず

3月の世界選手権では、五輪と同じくSPでジャンプにミスが出ました。大きく違ったのは、その後にフリーを滑る機会を得られなかったことです。

ジャンプのミスと25位という結果

SP冒頭の4回転サルコウで転倒し、ほかのジャンプもまとまりませんでした。フリー進出は上位24人まで。71.05点で25位だった三浦選手は通過ラインに1.54点届かず、次の演技へ進めませんでした。わずかな点差でも、進出できるかどうかでその後の展開は大きく変わります。

五輪との違いは、巻き返す機会があるかどうかです。五輪ではSP22位からフリーを滑れましたが、世界選手権ではSPで大会を終えました。「世界選手権25位」はSPの順位であり、棄権や総合25位を意味しません。フリーで巻き返せたかどうかも、滑っていない以上は判断できません。

理由を一つに決めない

SPのミスを説明するときは、確認できた事実と本人の発言を分けて見たいところです。

演技から分かること

冒頭の転倒など、ジャンプがまとまらなかったことは確認できます。SP25位という結果に結び付いた演技上の事実です。

本人が話したこと

SP後には、普段はしない失敗がなぜ起きたのか分からないと語りました。本人も理由を特定していません。

判断できないこと

五輪前の靴の破損や2大会続けてSPにミスが出たことから、靴・精神面・体調の一つを原因と決めることはできません。 これらを結び付ける根拠は確認できていません。

したがって、結果の変化は演技内容で説明できても、ミスが起きた根本の理由まで言い切ることはできません。確認できることと推測を分けておくと、新季の試合も先入観に引っ張られずに見られます。

新シーズン序盤もSPで出遅れ、フリーで巻き返し

世界選手権でシーズンを終えた後、三浦選手は新しいプログラムで2026-27シーズンに入りました。9月までの実戦結果を見ると、フリーで順位を上げる力は見せていますが、SPにはまだ波があります。

夏と木下グループ杯はともにフリーで順位を上げた

新季のSPは「マンボ」、フリーは「ジキルとハイド」。演目を新たにして臨んだ夏のサマーカップと9月の木下グループ杯を、SPからフリーへの変化で見てみます。

大会 SP フリー 総合
サマーカップ 8位 3位 3位
木下グループ杯 11位 6位 7位

サマーカップは総合203.37点で3位。木下グループ杯はSP68.44点、フリー165.37点、総合233.81点の7位でした。どちらもフリーの方がSPより上位です。

ただ、木下グループ杯のSPでは4回転サルコウで転倒し、予定したトウループも2回転に。本人はフリー後、結果と課題が明確になったと話しています。立て直しは見られますが、SPの安定はこれから確認する段階です。それぞれのSPで何を実施し、フリーでどう滑ったかを見ていく必要があります。

GPフランス・中国大会で確認したいこと

三浦佳生は2026-27シーズンのグランプリシリーズで、フランス大会と中国大会に出場予定です。両大会で、新プログラムの完成度やショートプログラムからフリーへの立て直しに注目したいところです。新プログラムの出来を追う際は、次の2点が手掛かりになります。

  • SPで予定した4回転を決め、出遅れずにフリーへつなげられるか
  • フリーでミスが出た場合に立て直し、2つの演技を通して順位を上げられるか

これまでの試合では、SPでの失点をフリーでどこまで取り戻せるかが目立ちました。GPではSPでの出遅れ自体に変化があるかにも注目したいところです。出場予定は変更される場合があるため、観戦前に大会情報を確認してください。

まとめ|三浦佳生の2026年は再起へ向かう途中

四大陸ではSPのリードで優勝し、五輪ではSPからフリーで立て直しました。世界選手権はSP25位でフリーに進めず、そこで大会を終えています。

新季の実戦でもフリーで順位を上げる一方、SPにミスが残りました。再起の途中にある今、GPではSPのジャンプとフリーの滑りを続けて見ることが、変化を確かめる手掛かりになります。

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