世界フィギュア2026は、2025-26シーズンを締めくくる一戦でした。4種目の優勝者、日本代表の順位と得点、ミラノ・コルティナ五輪から見えた変化をまとめます。次回大会の日本枠も、最後に種目別で確認します。
この記事でわかることは次の4点です。
- 4種目の上位と日本勢の成績
- 日本が獲得した4個のメダルの内訳
- 五輪後に各選手・組が残した結果
- 2027年世界選手権の日本枠
坂本花織選手は現役最後の大会で4度目の世界制覇を達成。男子では、五輪8位だったイリア・マリニン選手が構成を見直して3連覇を成し遂げ、日本勢は女子と男子で計4個のメダルを得ました。
世界フィギュア2026の結果を4種目一覧で確認
大会は3月25日から29日まで、チェコ・プラハで開催。女子は坂本花織選手、男子はイリア・マリニン選手が優勝し、ペアはミネルヴァ・ファビアン・ハーゼ選手/ニキータ・ヴォロジン選手組、アイスダンスはロランス・フルニエ・ボードリー選手/ギヨーム・シゼロン選手組が頂点に立ちました。
各種目の表彰台と日本勢の順位・得点は以下のとおりです。
| 種目 | 順位 | 選手・組 | 国・所属 | 合計得点 |
|---|---|---|---|---|
| 女子 | 1位 | 坂本花織選手 | 日本 | 238.28点 |
| 女子 | 2位 | 千葉百音選手 | 日本 | 228.47点 |
| 女子 | 3位 | ニナ・ピンザローネ選手 | ベルギー | 215.20点 |
| 女子 | 9位 | 中井亜美選手 | 日本 | 200.00点 |
| 男子 | 1位 | イリア・マリニン選手 | 米国 | 329.40点 |
| 男子 | 2位 | 鍵山優真選手 | 日本 | 306.67点 |
| 男子 | 3位 | 佐藤駿選手 | 日本 | 288.54点 |
| 男子 | 25位 | 三浦佳生選手 | 日本 | SP71.05点 |
| ペア | 1位 | ミネルヴァ・ファビアン・ハーゼ選手/ニキータ・ヴォロジン選手組 | ドイツ | 228.33点 |
| ペア | 2位 | アナスタシア・メテルキナ選手/ルカ・ベルラワ選手組 | ジョージア | 218.41点 |
| ペア | 3位 | リア・ペレイラ選手/トレント・ミショー選手組 | カナダ | 216.09点 |
| ペア | 4位 | 長岡柚奈選手/森口澄士選手組 | 日本 | 209.13点 |
| アイスダンス | 1位 | ロランス・フルニエ・ボードリー選手/ギヨーム・シゼロン選手組 | フランス | 230.81点 |
| アイスダンス | 2位 | パイパー・ギレス選手/ポール・ポワリエ選手組 | カナダ | 211.52点 |
| アイスダンス | 3位 | エミリア・ジンガス選手/ワディム・コレスニク選手組 | 米国 | 209.20点 |
| アイスダンス | 19位 | 吉田唄菜選手/森田真沙也選手組 | 日本 | 173.49点 |
三浦佳生選手はSP25位で、上位24人によるフリーには進めませんでした。表には総合得点ではなく、SPの71.05点を載せています。
日本勢は女子2個・男子2個の計4個のメダル
金メダルは坂本花織選手。千葉百音選手と鍵山優真選手が銀、佐藤駿選手が銅を獲得し、内訳は女子2個・男子2個となりました。
ミラノ・コルティナ五輪では、個人5個に団体銀を加えて計6個のメダルでした。今大会に団体戦はないため、メダル数を五輪とそのまま比べることはできません。
女子は坂本花織選手がラストV、千葉百音選手が銀
女子は坂本花織選手が優勝、千葉百音選手が2位、中井亜美選手が9位。引退を表明していた坂本花織選手は、自己ベストで競技生活を締めくくりました。
坂本花織選手は238.28点で日本勢最多4度目の優勝
SP79.31点、フリー158.97点で合計238.28点。坂本花織選手は両プログラムで首位となり、今季世界最高かつ自己ベストを記録しています。
世界選手権の優勝は2年ぶり、通算4度目です。女子シングルの日本勢では最多の回数となり、最後の演技を記録にも残る優勝で終えました。
千葉百音選手は自己最高の銀、中井亜美選手は9位
千葉百音選手はSP78.45点、フリー150.02点、合計228.47点で銀メダルを獲得。2025年大会の3位から順位を上げ、フリーと合計で自己ベストも更新しました。
中井亜美選手は合計200.00点で9位です。SPは69.10点で8位、フリーは130.90点。最終順位はSPから一つ下がりました。
五輪女王不在でも日本女子の層の厚さが表れた
ミラノ・コルティナ五輪の女子は、アリサ・リュウ選手が金、坂本花織選手が銀、中井亜美選手が銅、千葉百音選手が4位でした。前回世界王者でもあるアリサ・リュウ選手は、今回は出場していません。
五輪女王が出場しなかった点を前提に見ても、坂本花織選手と千葉百音選手が自己ベストで1、2位を占め、千葉百音選手は2大会続けて表彰台に立ちました。
男子はイリア・マリニン選手が復調して3連覇
329.40点で優勝したのはイリア・マリニン選手です。鍵山優真選手はSP6位から銀メダルへ巻き返し、佐藤駿選手は3位。日本勢2人は五輪と同じ色のメダルを手にしました。
三浦佳生選手はSP25位でフリー進出を逃し、日本男子は選手ごとに明暗が分かれる大会となりました。
イリア・マリニン選手は構成を抑えて329.40点
マリニン選手はSP111.29点、フリー218.11点で、合計329.40点。両プログラムで首位を守り、2位との得点差は22.73点でした。
五輪ではSP首位からフリーで8位となり、総合8位に終わっています。今大会は、代名詞の4回転アクセルを3回転アクセルに変更し、4回転ジャンプも五輪の7本から5本へ削減。成功を優先した構成が、五輪後の世界選手権3連覇につながりました。
鍵山優真選手はSP6位から銀、佐藤駿選手は初の世界銅
鍵山優真選手はSP93.80点で6位でしたが、フリーは212.87点で2位。合計306.67点で、世界選手権通算4度目の銀メダルを獲得しました。
佐藤駿選手はSP95.84点で4位、フリー192.70点で3位、合計288.54点で銅メダル。世界選手権では初めての表彰台です。
五輪でも2人は銀と銅を獲得していました。優勝者は変わったものの、世界大会で上位を確保し続けています。
三浦佳生選手はSP25位でフリー進出を逃した
SPで71.05点だった三浦佳生選手は25位。フリー出場は上位24人までのため、あと一つ届かず競技を終えました。
五輪は13位だっただけに、今回は順位を伸ばせない結果です。ただ、鍵山優真選手と佐藤駿選手の2、3位により、日本男子は2027年大会も最大の3枠を得ました。
ペアは新王者誕生、日本の長岡柚奈選手組が4位
ペアでは、ミネルヴァ・ファビアン・ハーゼ選手/ニキータ・ヴォロジン選手組が自己ベストの228.33点で初優勝しました。五輪金メダルの三浦璃来選手/木原龍一選手組は出場を辞退し、世界選手権は新王者の誕生となりました。
長岡柚奈選手/森口澄士選手組は4位です。五輪のSP敗退を経て自己ベストを更新し、次回大会の日本枠にも寄与しました。
長岡柚奈選手/森口澄士選手組は209.13点の自己ベスト
長岡柚奈選手/森口澄士選手組はSP5位から、フリーで139.58点の3位。合計209.13点で自己ベストを更新し、総合では4位に入りました。
4位の成績により、日本は2027年世界選手権のペアで2枠を獲得しました。代表はまだ決まっていませんが、世界選手権に挑戦できる組数は増えます。
五輪SP敗退から1カ月余りで世界4位へ前進
ミラノ・コルティナ五輪での長岡柚奈選手/森口澄士選手組は、SP59.62点の19位でした。今回はSP5位、フリー3位、総合4位と順位を上げています。
両大会は出場者が同じではないため、単純な比較はできません。五輪のSP敗退から約1カ月後に世界4位へ入ったことは、立て直しの大きさを示します。
アイスダンスは五輪王者が2冠、日本組は自己最高
アイスダンスを制したのは、ロランス・フルニエ・ボードリー選手/ギヨーム・シゼロン選手組です。五輪金メダルに続く優勝で、同じシーズンの主要2大会を制しました。
吉田唄菜選手/森田真沙也選手組は19位。順位は表彰台から離れましたが、合計では自己ベストを更新しています。
優勝は230.81点のフルニエ・ボードリー選手組
表彰台に立った3組の得点は次のとおりです。優勝したフルニエ・ボードリー選手組は、リズムダンス(RD)、フリーダンス(FD)ともに1位でした。
| 順位 | 組 | 国 | RD | FD | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | ロランス・フルニエ・ボードリー選手/ギヨーム・シゼロン選手組 | フランス | 92.74点 | 138.07点 | 230.81点 |
| 2位 | パイパー・ギレス選手/ポール・ポワリエ選手組 | カナダ | 86.45点 | 125.07点 | 211.52点 |
| 3位 | エミリア・ジンガス選手/ワディム・コレスニク選手組 | 米国 | 84.21点 | 124.99点 | 209.20点 |
230.81点の優勝組は、2位に19.29点差をつけました。
吉田唄菜選手/森田真沙也選手組は173.49点で19位
吉田唄菜選手/森田真沙也選手組は、RD72.33点で15位となりFDへ進出。FD101.16点、合計173.49点で19位となり、合計の自己ベストを更新しました。
五輪では日本にアイスダンスの個人枠がなく、2人は団体戦に出場しました。今回は自己ベストを残し、日本は2027年大会のアイスダンス1枠を確保しています。
日本は2027年大会も男女3枠、ペアは2枠
世界選手権の順位は、翌年の各国・地域の出場枠に関わります。日本が2027年大会で得た枠は、男子3、女子3、ペア2、アイスダンス1です。
| 種目 | 2027年大会の日本枠 | 枠に寄与した結果 | 次季に注目したい点 |
|---|---|---|---|
| 男子 | 3枠 | 鍵山優真選手2位、佐藤駿選手3位 | 3枠を巡る国内選考 |
| 女子 | 3枠 | 坂本花織選手1位、千葉百音選手2位 | 坂本花織選手引退後の代表争い |
| ペア | 2枠 | 長岡柚奈選手/森口澄士選手組4位 | 2組を送り出せるか |
| アイスダンス | 1枠 | 吉田唄菜選手/森田真沙也選手組19位 | 世界上位との得点差 |
男子と女子は最大の3枠を維持し、ペアは4位によって2枠を獲得しました。
出場枠と代表決定は別に考える
出場枠は、日本に与えられた人数・組数を指します。今大会で好成績を残した選手・組が、そのまま2027年大会の代表に決まったわけではありません。
実際の代表は今後の国内選考で決まります。坂本花織選手の引退後も含め、誰が確保した枠を担うのかが次季の見どころです。
まとめ|世界フィギュア2026結果から次季を読む
プラハで行われた世界フィギュア2026では、坂本花織選手が日本勢最多となる4度目の優勝を達成し、マリニン選手は構成を調整して3連覇を果たしました。千葉百音選手、鍵山優真選手、佐藤駿選手も表彰台に立っています。
日本は2027年大会で男子3枠、女子3枠、ペア2枠、アイスダンス1枠を確保しました。長岡柚奈選手/森口澄士選手組の4位、吉田唄菜選手/森田真沙也選手組の自己ベストも、次のシーズンを追ううえで押さえておきたい結果です。


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